展覧会概要

現代の造形-Life&Art-「半農半アート ―水ありて―


 
東広島市立美術館では、私たちの身近なところで現在展開している同時代的な美術動向を、着実な制作の歩みを見せる現代作家の活動をとおして紹介してまいりました。今日、美術を取り巻く状況は、多様化を深めるとともに、その位置づけ自体も崇高なものから身近なものへと変化を遂げつつあります。そうした中、当館では、人や生活と美術とのかかわりを造形の視点から捉えなおすことを目指し、「現代の造形-Life&Art-」をテーマに特別展を開催しています。


第5回となる本展では、東広島市の営みに主眼を据え、「農」と「水」をテーマに展開いたします。

本市は、往古より稲作を基幹とした「農」を営んできました。市内では、古墳時代の水田遺構が見つかっており、現在でも、県内最大の水田地帯となっています。三大銘醸地として名高い酒造業をはじめ、産業も「農」を基盤として発達してきました。「農」は古代より続く本市の根源的な営みなのです。

また、本市は、国土交通省によって水の郷100選に認定されるなど、親水都市として知られていますが、全国有数の溜池群があり雨乞い慣行が伝わるなど、水不足に悩まされた土地でもあります。水に事欠く土地でありながら、稲作や酒造業など水に立脚した産業を営むこの地にあって、人々は水を希い、水と葛藤し、豊かな水への創造(想像)力を常に抱きながら暮らしてきました。「水」は本市を象徴するエレメントなのです。


「半農半アート-水ありて-」と題した本展では、本市の根幹産業であり、人間らしい自然な生き方でもある「農」と本市のプライマリである「水」を美術造形することで、本質的な「Life」の要素を据えた「Art」の展覧会を開催いたします。作家たちの独自の表現世界をとおして、生活と美術と郷土の連関と、心豊かな生の営みを感じていただければ幸いです。

 

石丸 勝三 / ISHIMARU Katsuzo

伊東 敏光 / ITO Toshimitsu

川崎 義博 / KAWASAKI Yoshihiro

黒田 大祐 / KURODA Daisuke

久保田 辰男 / KUBOTA Tatsuo

腰本 悦二 / KOSHIMOTO Etsuji

桜田 知文 / SAKURADA Tomofumi

笹岡 啓子 / SASAOKA Keiko


→作家紹介はこちら

出品作家

会   期= 2011年2月4日|金|→ 3月21日|月・祝|

開 館 時 間= 10:00-17:00(入館は16:30まで)

休 館 日= 月曜日(但し、3月21日|月・振|は開館)

入 館 料= 一般:600(500)円、大学生:400(300)円  ※( )内は20人以上の団体料金


主   催= 東広島市立美術館

後   援= NHK広島放送局、中国新聞社、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、

       テレビ新広島広島エフエム放送、プレスネット、KAMONケーブルテレビ


コーディネーター= 石丸 勝三(出品作家)

          今井 みはる(アート・コーディネーター/広島市立大学芸術学部現代表現領域非常勤助教)

          http://www.imaimiharu.com

鹿田 義彦 / SHIKADA Yoshihiko

増田 純 / MASUDA Jun

松尾 真由美 / MATSUO Mayumi

丸橋 光生 / MARUHASHI Mitsuo

宮岡 秀行 / MIYAOKA Hideyuki

祐源 紘史 / YUGEN Hirofumi

吉村 芳生 / YOSHIMURA Yoshio


現代の造形-Life&Art-とは

東広島市立美術館では、私たちの身近なところで現在展開している、いわば同時代的な美術動向を紹介し、地域毎の芸術文化の発展に資することを目的に、「山陽・山陰路の現代陶芸展」(1986年開催)、「現代の美術・今日の状況展-この地方で、いま・・・-」(1987年開催)、「現代の版画・新時代の展望展」(1993年開催)などの展覧会をシリーズとして、ほぼ4年サイクルで開催し、時代の潮流の中で着実な制作活動の歩みを見せる作家が、今現在どのような美術情況を展開しているのか、20年近くにわたり紹介してまいりました。

しかしその間、美術を取り巻く今日の状況はますます多様化するとともに、美術の位置づけ自体も崇高なものから身近なものへと大きく変化を遂げつつあります。

そのようななか、当館におきましても、平成17年度以降の10年間を東広島市立美術館の目指すべき道を模索する実験的な期間と考えることといたしました。そのために、従来の企画展に一度区切りを付け、「現代の造形-Life&Art-」を統一テーマとし、美術と生活・産業の接点において、人や生活と美術とのかかわりを造形の視点から幅広く捉えなおすことを目指しています。

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